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こんにちは。牛若丸禿朗です。

今日は、甘い言葉に騙されて詐欺を見抜けず、当時の年収を
一瞬で失った馬鹿男の話です。

年収と言っても額面ですよ。手取りではありません。
失った額は800万円でした。

こんな馬鹿男が世の中に居るんだ、と笑っていただくと共に、
こんな人間になっては駄目だな、と思っていただければ。

 

詐欺に引っかかる人の心理とは

さて、世の中には、何時の時代でも形を変えた「甘い話」は
あるんですね。

それを見破る方法は、貴殿が客観的に自分を振り返ることが
出来るか、一つの情報を鵜呑みにせず、色々な情報から正解を
導けるか、ということになります。

そして、何よりも

  • 楽をして
  • 誰でも
  • 簡単に

等というビジネスが世の中にないことをしっかりと理解しているか、
ということです。

 

まずは、「甘い話」に乗ってしまう心理を考えてみましょう。

特に、貴殿が取り組んでいるネットビジネスに関して、
考えてみますね。

 

ネットビジネスの場合を考える

ブログの構築やメルマガでの配信準備、無料レポートの作成等々。

何度も触れますが、これらの作業に

  • 楽をして
  • 誰でも
  • 簡単に

という要素はありません。

はっきり言ってしまえば、相応の苦労はあるものです。

だからと言って、何時までも苦労だけでは意味がありません。
人の心理として、早く成果を挙げたいと思うものです。

 

成果の兆しが見えないと、どうしても自分がやっていることに
自信が無くなったり、自分が学ぶ教材に疑問を持ったりするんですね。

そんな時にネット上で、上手くやっている(と自分で主張する)人の
ブログや他の教材のサイトを見ると…。

嘘か本当かは分かりませんが、

  • 意外に早く結果が出た
  • 僅かの労力で稼げた

といった言葉が溢れています。

出ましたね!「甘い話」です。

 

馬鹿男が陥った罠

では、ここから馬鹿男が陥ったパターンを見ておきましょう。

時代はバブル崩壊後、失われた10年と言われる初期の頃です。
やっぱり地道に稼がないとね、と思いつつも、個人的には
バブルの記憶がまだ残っていた時でした。

 

当時は「楽をして」「簡単に」稼げる方法を真剣に探していました。
イメージしたのは、高利回りの投資商品ですね。

自分の知らない「甘い話」がきっとあるはずだ。それさえわかれば
「楽をして」「簡単に」稼げるのに…。

貴殿は私を哀れに思われるかもしれませんが、本気でそう思って
いたんですよ。

そんな時に紹介されたのが、和牛預託商法と言われる投資だったんです。

 

和牛預託商法とは、

「高額で売買される和牛子牛の飼育に出資すれば、成牛になった時
 多額のリターンが望めますよ」

という、投資という名の詐欺商法ですね。

ですが、馬鹿男に紹介してくれた人も、最初から詐欺だなんて
知っていた訳ではありませんし。

 

馬鹿男も一応調べたらしいです。色々と。

分かったのは、紹介された「安愚楽牧場」は、他に幾つもある
〇〇牧場やらxxファームと違い、利回りが低いこと。

つまり、地に足のついた経営をしていると。安心して良い投資先ではないか、
と思った訳です。

確かに甘い話ですが、甘さが「少しだけ」だと判断したんですね。

 

すでにうろ覚えですが、〇〇牧場やらxxファームの利回りが
10%前後だった時に、「安愚楽牧場」は5%程度だったような。

また、投資を誘う「安愚楽牧場」のパンフレットには、実際に
牛を飼っている写真もありましたしね。

 

いかがでしょうか。

この時点で、馬鹿男が甘い話を警戒しつつも、誘惑に負けて
自分を安心させたいがための材料探しをしている、と
思われませんか。

利回りが何%であろうと、和牛預託商法は和牛預託商法です。

牛を飼っている写真なんて、どこにでもあります。

もっとも、「安愚楽牧場」でも牛を飼っていた実績は
あったようですけれど。

 

ちなみに、「安愚楽」で「あぐら」と読みます。「夜露死苦」で
「よろしく」ってな感じです。

 

そしてついに、「楽をして」「簡単に」稼げる!と思い、
2回に分けて800万円を投資したそうです。

投資したときには思ったそうですよ、自分にもうまい話を
探すことができた、と。

 

持てなかった「引き返す勇気」

最初は上手くいっていたようで、配当も出たらしいです。3回位出た
と言ってましたっけ。

ただ、気になる点もあったそうです。それは「安愚楽牧場」から
送られてきたギフトです。

株主に送られてくる株主優待みたいなものですね。その内容は、
牛肉とレトルトカレーの詰め合わせ。

この時点で何やら怪しい雰囲気を感じませんか。

 

更に、馬鹿男は随分な食いしん坊らしいのですが、牛肉を見た瞬間に、
高い和牛ではない、と思ったらしいです。

というのも、馬鹿男の父親も食いしん坊だったために、子供の頃から
上手い牛肉を見てきたから。

そして、自分が食べてきた牛肉に比べて、肉の赤味が鮮やか過ぎる
ところや、サシが綺麗に入っていなかったから。

スーパーに行けば、400円/g程度で売るような交雑種でしょう。
もしかしたら、それ以下の輸入牛だったかもしれません。

 

「安愚楽牧場」にしてみれば、精一杯のアリバイ工作だったのでしょう。

この時点で退会していれば、水ぶくれ位で済んだんでしょうね。
ですが、満期前に解約すると、違約金として預託したお金の数%が
差し引かれる、ということだったんです。

馬鹿男はその数%が惜しかったのです。

そして、うさん臭さを覚えつつも、甘い話の魅力に負けて、そのまま
お金を預け続けたわけです。

 

 

 

 

そして運命の日。「安愚楽牧場」の破たん。冒頭お伝えしたように、
馬鹿男は一瞬で800万円を失ったのでした。

 

甘い話には乗らない常識を持つ

さて、貴殿はこの話をどのように感じたでしょうか。

もしかしたら、貴殿には縁のない話をしていたかもしれません。

中年サラリーマンとして様々な経験をされてきた貴殿には、
どんなことであっても「楽をして」「誰でも」「簡単に」
出来ることなどない、とご存じの筈だからです。

仕事はもちろん、ゴルフ然り、英会話然り。

ですが、貴殿ご自身は、これからも「甘い話」に乗らないと
断言できますか。ここまでお伝えしたことを「甘い話」に乗った
馬鹿男、と切って捨てるのは簡単です。

貴殿が今までのご経験をこれからも生かすことができれば。

 

でも、貴殿の心が少し弱ってくると、必ず「甘い話」がやって来ます。
耳に心地の良い話や、すがりたくなるような話には絶対に乗ってはいけません。

陳腐な戒めですが、「甘い話」には騙されないで、ということです。

改めて、「甘い話」の特徴を挙げておきますね。

  • 楽をして
  • 誰でも
  • 簡単に

を宣伝する点です。これらが見えたら、そのサイトや記事から
すぐに目を離しましょう。

 

くどいようですが、この手の被害に遭う人間のタイプも併せて
挙げておきましょう。

  1. 欲の皮が突っ張った人間
  2. 心が弱っている人間
  3. 情報弱者

貴殿が「自分はこれらのタイプではない」と断言することを期待します。

万一、少しでも心当たりがあれば、繰り返しますが、「甘い話」には
注意してください。

以上、馬鹿男だった牛若丸からのお願いでした。

 

最後に

貴殿は、いままでこんな「甘い話」に、乗ったご経験はありますか。
そして痛い目に遭ったことはありますか。

ネットビジネスには、残念ながら、まだ「甘い話」が存在します。

貴殿が胸を張って、誰にでも自慢できるネットビジネスにするために
そんな「甘い話」を教えていただければ幸いです。